小さい頃から色や絵が好きでした。
でも、特別に習うこともなく、美大を目指すこともなく、落書きさえすることもなくなり、絵とは無縁の生活をしてきました。

37歳という年齢になって考えるところがあり、やりたかったことを一度ちゃんとやってみようと一念発起でイラストの学校に通い、絵描きの生活が始まりました。
学校で出会った作家の卵たちはみんな自分のこだわりを持って、各々の世界を追求していて、自由でいいんだと思えました。
そして、こだわりや直感こそが、自分にしか描けない作品を生み出すんだということに気付きました。

それから私の毎日は輝き始めました。
社会人としてちゃんとしなくてはという自分で作った檻からようやく出ることができ、閉じていた翼を広げることができました。
飛び方をすっかり忘れていましたが、絵描き生活を重ねることで、だいぶ力が抜けて、自分を解放できるようになってきたように思います。

絵を始めて改めて感じたのは、私はやっぱりものづくりが好きだということ。
自分にしか作れないものを、ここ「さと工房」で作っていきたいです。